【フリーランス】暮らしている場所に関係なく仕事ができる喜び

2018.01.26 | JOB HUB編集部

REMOTE WORK

CGの専門学校を卒業後、東京のCG制作会社勤務を経て、地元の福島へUターンされたyuu_JHさん。印刷会社、派遣社員勤務などを経て、現在は在宅ワーカーとして活躍されています。若い頃は都会での暮らしが快適だったものの、40代になった今、生まれ育った土地での暮らしが性に合っているとしみじみ思うそうです。

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地元で仕事を探そうと思いUターン

―Uターンを決意したきっかけは?

専門学校卒業後、CGの制作会社に就職していました。

その会社を退職したのですが、次に希望するような転職先がなかなか見つからず、地元で仕事を探そうと思いUターンしました。そして、パソコンを使った仕事なら少しはスキルが生かせると思い、ハローワークや直接問い合わせをして、数社で面接をしていただき、印刷会社で採用していただけました。

―CGの専門学校をご卒業されたとの事でしたが、ずっとクリエイティブなお仕事をされてきたのですか?

創り出す方のクリエイティブではないんですが、デザインや広告といった意味ではクリエイティブな仕事を続けてきたと言えます。

東京のCG制作会社時代は3DCGオペレーターという、デザイナーさんが書起したものに表情をつけていったり、モデリングをしたりしていました。

福島に帰郷してから勤めた印刷会社では、DTPオペレーターという、皆さんが目にするような、チラシや広報誌などの版下と呼ばれるものをIllustratorやindesignというソフトを使って作成しておりました。

今は在宅ワークで、クリエイティブを続けていきたいと思っています。

―会社勤務からフリーランスに飛び込んだ時はどんな経緯があったんですか?

印刷会社を退職した後、2年ほど、パートや派遣のお仕事をしていたんです。

パートや派遣先では、残業代もあてにしていたのですが、それが出来ず、通勤費、昼食代・月極駐車場代、などなど・・・もらう給料に対して、出ていく費用が大きかったんです。これはすごく悩みました。

勤めていたところが特殊だったのか、仕事量に対して、働く人、社員さんや派遣の人数のほうが多かったのか、仕事がない!といった状況の時もありました。生活していかなくてはならないのに、そういった状況が重なり、精神的に落ち込んでしまって、最終的に更新をしませんでした。

そんな時に、次の仕事をインターネットで探していて、たまたまクラウドソーシングという働き方があることを知りました。「これなら、次の仕事を探しながら応募することができる!」ということでこの世界へ飛び込み、現在に至ります。

―最初は、次の仕事が見つかるまでのつなぎだったのですね。

はい、最初はそう思っていましたが、今は在宅でクリエイティブなお仕事をし続けたいと思っています。

―最初のお仕事はどんなお仕事でしたか?

クラウドソーシングという働き方は知っていましたが、Job-Hubの事はお仕事で知り合った方に紹介してもらい、知りました。

初めてのお仕事はillustratorやphotoshopを使ったお仕事にエントリーしました。自分の得意作業だったので、ある程度、自信みたいなものはあったのですが、初めての内容、初めてのクライアント、何もかもはじめてのことだらけで緊張していました。修正はどの程度か、成果物のクオリティは大丈夫だろうか、と不安もいっぱいでした。その不安は、今でも大体同じです。

家族とのかかわりは大切にしたい

―心配性なんですね。

はい、心配性なんです。納品が完了するまでは、「絶対に間に合わせなければ」「トラブルが起きませんように」などなどいつも頭の中で心配しています。でも、楽観的な面もあって、怒った事などはすぐに忘れるようにしています。夢にまで出てきてクヨクヨするタイプではなさそうです。

―心がけていること、気をつけている事などはありますか?

一番に思い浮かぶのは迅速な対応です。クライアントさんとは直接顔を見て話さず、メールやチャットなどのツールを使ってのやり取りになるので、信用してもらうためにも、なおさら気をつけています。

在宅ワークを始めた当初は、ほとんど収入を得られず、貯金を切り崩しでした。

あまりに収入が伸ばせなかったので、アルバイトと、在宅ワークを同時にやる事も考えてみたのですが、私の場合は在宅に専念し、どんどん応募することで、徐々に依頼を増やす事ができました。迅速に対応する事で、継続してご依頼いただけることにつなげられたかな、と思います。

次に家庭の事です。外にお勤めに行っていた頃と比較すると、在宅ワークは家事の時間を作ることができるので、以前よりもワークライフバランスが取れているように思います。つい最近も、家族が急に入院する事になり、付き添ってあげる事ができたり、必要なものを届けたりすることができました。ある程度、在宅ワークに専念することができたのも家族のおかげだと思っています。せっかく、地元に帰ってきて一緒に住んでいるので、家族とのかかわりは大切にしたいと思っています。

最後に、自分自身の健康の事です。在宅ワークをはじめた事で運動不足になったようで、かなり体重が増えてしまいました。以前は通勤以外には特に運動もしていなかったのですが、自宅から出ない日もあるので運動不足に拍車がかかっている気がします。やはり健康あっての仕事ですから、何か考えねばと思ってます(笑)

暮らしている場所に関係なくお仕事をくださることが一番嬉しい

―仕事へのこだわりはありますか?

私の場合は仕事で使う機材やソフトの契約も、すべて自分のものです。お仕事をはじめたばかりの頃はお金がかかりました。今もグラフィック系のソフトなどは、年単位、月単位でそれなりの契約料などかかってきます。

始めたばかりの頃、安いモニタを使っていたため、画面の上と下で色が違う、どこから見ても正確な色がわからない。といった出来事がありました。これではイラストなどのお仕事はできないと考え、それなりの投資も時には必要になると覚悟しています。

ただ、大きく稼いでいるわけではないので、節約できるところはしっかり節約してます。

―在宅ワークをやっていて良かったと思うことはありますか?

私は、福島で暮らしていますが、全国色々なところからお仕事をいただけていることです。暮らしている場所に関係なくお仕事をくださることが一番嬉しいと感じることです。

クライアントさんは親切な方が多くて、これまでのお仕事でも、しっかり説明をしてくれたり、質問や、こちらの希望なども聞き入れてもらえてます。

―地域による報酬のギャップはありますか?

お仕事内容によってさまざまですね。都会のクライアントさんだから高いということもないです。受けたお仕事に対して、作業時間で計算すると平均時給以下になるような場合もありました。でも自分次第で、作業効率を上げて平均時給以上になると考えれば、頑張りがいがあるかもしれません。

 

お声がけいただいたお仕事は基本的には全てお受けすることにしていますが、どうしてもスケジュールに入らず、お断りした事と、スケジュールの変更をお願いした事があります。そういう事があると、仕事自体がなくなったり、次からは依頼が来なくなったりしたこともありました。いつも新しい案件を始めるときにはすごく気をつけて考えています。

―ご縁を大事にしているんですね。

はい。本当にご縁だと思います。継続してお仕事をいただけた時なんか、感謝しかないです。

ネット環境やツールが進化したおかげで、ほとんど不便を感じることなく仕事をが出来ています

―在宅ワークを始めてから身につけたことや興味を持つようになった事はありますか?

いろいろありますが、ひとつ挙げるとしたら、最近、常に使用しているチャットのありがたさです。

勤めていた時には、電話、大声、メモ書き、FAX、メールや郵送(宅配便の閉店時間ギリギリに持ち込むことがいつも!)のやり取りでしたから、それらが全部チャットアプリで済んでしまうのでとても助かっています。

チャットなどのツールは3種類くらいをクライアント様ごとに使い分けています。無料ですし、ファイルのやり取りひとつをとってみても簡単で、わかりやすいし、対応の内容が文字として残りますので、やり取りをする上で、お互いに安心できるんではないでしょうか。私にとっては、なくてはならないものになっています。

―お勤めをされていた頃から、数年たって連絡ツールが進化しているということもありますね。

そうですよね!本当に、ネット環境やツールが進化したおかげで、ほとんど不便を感じることなく仕事をが出来ています。

フリーランスの仕事のミスは怖い事のひとつです。

―仕事が丁寧でミスがとても少ない方だと聞いたのですが、コツや工夫していることはありますか?

私にとって「丁寧でミスが少ない」と言われるのは何より嬉しいです。ありがとうございます。

しかし私にとっては、作業を進めていく時にミスをしないのがとても大変で、コツや工夫もなく、いつも神経がすり減る感覚です。
特に慣れた作業でのうっかり「凡ミス」は起きやすいので、指差し&復唱したりして、再確認することもあります。アナログですよね(笑)。
以前教えていただいた言葉で、「段取り8割(8分?)」というのがありました。そうすると実作業が1割、確認作業も1割?、そう考えると実作業と同じで確認も重要な作業ってことですよね。
フリーランスの仕事のミスは、今後の収入に直結している、私にとっては怖い事のひとつです。

―指さし確認ですか(笑)個人事業主はお勤めと違って、誰か他の人に見てもらうということがないので、工夫が必要なんですね。

そうですよね、2人で確認できれば良いのにと思う事はありますね。同じ内容が続くと目が慣れてきて、うっかり間違いに気づかないことなど、あると感じます。ミスを起こさないためには、いつでも初心忘れるべからずですね。


―緊張をほぐすためのストレス発散やリフレッシュはどのようにされてますか

私のストレス発散は料理をすることです。海外旅行にも行かないので、海外に行った気分になれる多国籍料理を作ります。いろんなスパイスやハーブなど、海外の調味料を色々と買っておいて、時間のあるときに、いろんな国の料理をする事が楽しいです。

テレビなどで見て「どんな味がするのか、食べてみたい!」を叶えるために、(自宅近くに飲食店が多くないということもありますが)自分で作ることが一番の近道だったりします。

―すごく共感します!料理は身体を動かすところや、仕事以外の脳を使って没頭できるのでストレス発散になりますね。旅気分で異国の料理をするの、私も今度やってみます。

ぜひやってみてください!ちなみに今までで一番異国感が出たメニューは、エチオピアのクレープ的なものと、牛肉を煮たようなものでした。

―エチオピアのクレープですか。初めて聞きました。調べてチャレンジしてみます。

 

とても真面目で謙虚なyuu_JHさん、仕事に対する責任感、誠実さを感じました。料理をするなど息抜きもしっかり考えられていて、フリーランスという働き方の参考になるお話だと思いました。個人事業主は少しのミスがその後の収入につながる厳しい一面もあります。しかし、スキルを磨いたり、コミュニケーションツールを使いこなすことで、好きな場所に住みながらやりたいお仕事を続けていけるメリットがあると感じました。ありがとうございました。

このワーカーさんへの依頼はこちら yuu_JH

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